私の出品物は学生の頃は大阪・心斎橋北詰にあったS楽器店Wさん、東京の神保町のTレコード店等々でご教示頂きながら、またJazz Record専門店のリスト販売での購入や年に何回か関西・関東のレコード店店頭にて・電話にて依頼しての購入のものが中心です。一応、NM－からVG++まで位を基準に個人収集しておりますが、買うときの評価は前述の通りですが、出品にあたり一点ずつ確認をしていると店ごとの評価基準がまちまちで、入札していただける方にできるだけ客観的な状態・状態をお届けするようにと考えております。ただ、あくまでもコレクションを目指していたのではなく、聴く楽しみのために集めておりましたので、コレクター的な収集には不向きかと思いますので・・その点、ご留意ください。LEE KONITZ IN HARVART SQUARE / STORYVILLE LP-323 red 10inch DGのオリジナル盤です。このレコードは長年欲しくて欲しくて探し求めておりましたが、収集も後半にようやく入手できたもので、コニッツのレコードの中では一番はアトランティック盤のウオーン・マッシュとの共演盤・・次が本アルバムだと思ってます。リー・コニッツはバーブに移籍後は最初のアルバム「VERY COOL」を除いては何となく問題作風のものや現代音楽風の作品ばかりとなり、何枚か購入はしましたが、相性が悪く、過去に遡っての作品ばかりを収集・・中にはなんとルーストに１０インチ盤があり、こんなんまであるんかい(笑)と・・驚いたものです。コニッツは１９６０年代以降、現代音楽風に変身してしまいイメージがそちらに定着してしまっているのか一般的には不人気なようです。１９５０年代中期頃にはパーカーと対比されるようなテクニックを持ち、トリスターノ楽派のクールジャズを代表するミュージシャンで、テナーサックスのウオーン・マッシュと共に同学派の代表的ミュージシャンであったと認識しております。先般出品したキャピトルのマイルスとの共演盤「バース・オブ・ザ・クール」などはマイルスがクールジャズを意識してたのでしょうか？？？不勉強にて答えは分かりかねますが・・。出品のものは１０インチとしては状態は良く、ストーリービルは１０インチ盤でも録音状態が安定しておりますので、お勧めできます。所謂垂涎盤であったので収集には結構手間取りましたが、このアルバムがストーリービルに３枚あるコニッツの中でも一番有名？？。演奏もさることながら、選曲・バート・ゴールドブラッドの写真・デザインも秀逸と云うところでしょうか。メンバー的にも当時のトリスターノ楽派を代表する、ロニー・ボール、ピーター・インドらとの共演のワンホーンジャズですので息の合った演奏が繰り広げられております。１９５４年・１９５６年の録音・・マイ・オールド・フレームなどはチャーリー・パーカーとの対比が出来て、非常に興味深いものがあります。レコードの状態ですが、A面はごく薄い擦れは見られますが艶のあるきれいな状態、B面は擦れもなく同様のきれいな状態にて、掛けられた形跡は少ないように思います。この時代の１０インチとすれば申し分のないものと思っております。ジャケットは裏面には全体に薄い時代感がありますが、きれいで入手当時には驚いたような次第。当時ストーリービル１０インチはリー・ワイリーなど何枚か入手しておりましたが、その中でも一番きれいでした。長らくジャズ関係の情報を入手していなかったのですが、コニッツは不人気なようで少々残念な気持ちですが、１９５０年代中期頃には、パーカーと比べられるような勢いのある若手ミュージシャンではなかったかと。イーストコーストのジャズとはまた違ったクールジャズと云われたものの代表作で、ジョージ・ウエインによってボストンで生まれたストーリービルから出されたと云うのも面白く、内容的にも、希少性からもコニッツの代表作であることは間違いありません。しばらく前に同じストーリービルの波のやつを出しました、どちらも名演・名盤ですが、人気的には今回出品のものの方があったように思います。スイングジャーナルの幻の名盤特集号の中にあるのを、ため息をつきながら眺めていた頃を思い出します。興味のある方はご入札よろしくお願いいたします。業者的な出品ではありませんので、洗浄やきめ細かい表示などはできませんが、間違いのないものを出品いたしていく所存です。コンディションについてジャケット：NM－（文章・画像参照）盤質 A面EX++ B面 NM－（本文参照）聴感 ：重量盤で安定・・１０インチ盤としては良い録音（本文参照）ご発送はゆうパックにてお送りいたします。送料はその都度お知らせいたします。