ル・マン式スタート最後の年。1970年のル・マン24Hは雨のレースで事故やトラブルやが続出。出場５１台中完走したのわずか７台という消耗戦でした。フォードワークスは（前年すでに目的は達成したとして）エントリーせず、大量のポルシェと大量のフェラーリが激突。結果は予想通りポルシェの独占（1位917K、2位917K、3位908）でした。フェラーリはGr.5公認された512Sが４、５位でフィニッシュするも結果的には完敗でした。この年のル・マンはS.マックイーンの映画「ル・マン」の舞台だったこと。ロータリーエンジン（シェブロンB26）が初めてル・マンで走ったことなど記憶に残るレースでした。出品物はC.パーソンズとT.アダモウィッツが57号車でドライブしたフェラーリ312P ベルリネッタです。プロトタイプカテゴリーの312PはアルファロメオT33/3やポルシェ908/02、マトラMS650/660の３リッタープロト勢がライバルでした。57号車はそれらを抑えて一時は６位を走りますが残り3時間のところでエンジンから出火。修理に手間取ってしまい規定周回数まで届かず完走はなりませんでした。大げさなウイング等使わず、スポイラーなど付加部品のみで性能向上しようとした車両です。その"潔い"スタイルは流れるようにスムーズで気品溢れる美しさ。この時期の毎年のレギュレーション変更に翻弄されて、312Pは十分に活躍できたレーシングカーとは言えませんが、名車330Pと512Sの影に隠れたこれもやはり「名車」ではないでしょうか。重厚感のあるホワイトメタル製のハンドビルド完成品です。43スケールのベルリネッタ（クーペ）ではタメオの出来が一番優れているように思います。旧いものですがまだとてもキレイです。ぜひご検討ください。もともとキット箱に入っていただけの完成品です。購入時そのまま自宅のガラスケース内でしばらく飾っていたものです。新品ではなく「中古品」としての出品。とくにクリーニングなどしていません。本体には飾ってあったときのまま汚れ・ホコリ・移動による傷などあります。細かい部品の脱落（紛失）などもあるかもしれません。クリアケースもスリキズなどある汎用中古品です。（画像参照）。またハンドビルド製品ですので仕上がりも個々に違ったりしていますので「現状品」をご理解いただける方のみご入札ください。旧いものですので経年変化による塗装の劣化・パーツの歪み・デカール・接着剤の劣化など「状態」によるクレームはお受けできません。また商品説明にも間違いがあるかもしれませんが「掲載画像」が商品説明より優先します。画像をご覧いただきご理解いただいた上での入札をお願いします。ご不明な点がありましたらネットでお調べになるか質問欄からお問い合わせください。落札後のキャンセルはお受け出来ません。お届け後はノークレームノーリターンです。しっかりご判断いただいたうえで「落札日を含む３日以内に送金手続きが可能な方のみ」ご入札ください。発送は通常の宅急便。入金確認後はできるだけ速やかに発送いたします。