国内外で圧倒的人気の龍畝「龍畝」の新管は２年待ちとか３年待ちらしいです。ヤフオクで時々中古が出ますが新品同様の価格（数十万円）になってしまうのが通例です。国内外を問わず横山勝也師の古典本曲を愛好する人々は皆「龍畝」に憧れています。勝也師は父蘭畝に習い製管を始めますがまったく需要に追いつかず、製管技術を持つ弟子に高いレベルの尺八製作を依頼していました。その一人が三浦龍畝氏です。三浦氏は安定して高品質の楽器を産み出し最終調整を勝也師がしていました。つまり「勝也管＝龍畝管」だった訳です。何本か龍畝管を吹かせてもらったことがありますが、音色・音量・操作性どれも文句なしで、メリカリを多用する横山本曲にはピッタリの尺八だと思いました。龍畝管の魅力はどこにあるか「龍畝」は古典本曲に最適ですが調律は意外にも「現代調律」です。これは横山勝也師が正確な「音程」に徹底的にこだわったからだと思います。「相対音感」で演奏する多くの人は常に一定の吹き方で正しい音程が確実に出る楽器が欲しいものです。また微妙に音程を即座に修正できる「操作性」も重要です。横山本曲では「二段メリ」や「チルツル（チウツウ）」という繊細な音型が頻出しますが、「龍畝」はそれらの手法が断然しやすいのです。また勝也師が最重要と考えた「メリ音」の音色が素晴らしいと思います。同タイプによる「手向」演奏です。https://youtu.be/MpT8mbKZxkg「悠」を「龍畝」に近づける方法指孔・・・①第１孔・第２孔音程微調整②第３孔・第５孔は傾斜パテにて音程下げ③指孔は全体に少し拡大⑥メリカット付加歌口・・・①舌面角を急角度（約22度）に②開口部前部の傾斜を水平に近くする③エッジ深さ調整及びエッジ裏およびサイドの削り込み⑤開口部を馬蹄形に⑥アゴあたりを大きく落とす・・・（REIZANの考察）このアゴあたりの大胆な落としが「龍畝タイプ」最大の特徴です。琴古流尺八は落とし方が大きいのが一般的ですが「龍畝」は開口部の後端近くから急激に削り落としていて、アゴで尺八の構えの位置決めをする人には向かない形状になっています。以前KSKのM玉さんからお伺いしたのですが「カリ戻し」が素早くできるのが重要とのこと。二段メリどころかそれ以上メルこともある古典本曲ではメル操作も大切ですが、正しい音程まで「カリ戻し」が素早くできなくてはならないということです。いずれ本物の「龍畝」が欲しいとお考えの方はすぐに発注して同時に「龍畝積立」を開始してください。そして本物が出来上がるまでの3年間はこの「龍畝タイプ悠」で修行しておきましょう。【諸元】長さ540mm重さ417g頭部直径37mm 底部直径53mm歌口内径縦20mm横20mmエッジ深さ4mm最大指孔11.5mmPC動作環境などで色味が異なることがあります。何か疑問点があればご質問ください。なお取引はNC/NRでお願いします。お手持ちの「悠」「玄」などを改造したい場合には質問コーナーに電話番号をいれてお送りください。折り返しSMSにてご連絡します。質問には答えませんので電話番号が公開されることはありません。落札された方は必ず落札後48時間以内に手続きを開始するようお願いします。（落札代行業者の方はご注意ください。）また、評価が著しくよくない方は入札を取り消す場合があります。