（2022年 11月 19日 20時 29分 追加）勃BALKANTON126 アフェヤン(s)、ギャウロフ(bs)、マザロフ(t)、ニコロフ(t)他。歌手多数アリア集。10インチ・オリジナル。第一面・マザロフ(t)(1905－)…プッチーニ『トゥーランドット』・アフェヤン(s)(1917－)…サン＝サーンス『サムソンとデリラ』・シェケルリイスキ(br)(1921－)…ヴェルディ『リゴレット』・ミハイロヴァ(s)(1915－)…スメタナ『売られた花嫁』第二面・リュツカノフ(br)(1900－)…ヴェルディ『椿姫』・ニコロフ(t)(1925－)…ポンキエッリ『ラ・ジョコンダ』・ギャウロフ(1929－)…ヘンデル『セルセ』よりオンブラ・マイ・フさあマニアな歌好きにご紹介の一枚です。ブルガリアは歌の国、素敵なレコードがたくさん眠っていますがまだまだ未発掘地帯なのでワクワクします。彼の地の古いレコードにはこうした歌手のオムニバスレコードが多いですが、見知らぬ歌手を同時に味わえる贅沢さがたまりません。まずは古き名テノール、マザロフ。ウィーン歌劇場で活躍した後にソフィア歌劇場へと凱旋しました。このカラフが実に誠心の歌。清らかなまでに真っ直ぐな思いの道筋が見えてきて、歌手と共に心震えてしまいました。そして続くアフェヤン、このソプラノの個性はもうたまげますよ。粘っこい声でずんずんずんずんと我が道を行く。己が全てのウェイトを乗せて打ち付けられる歌にいつしか惹かれてしまいます。シェケルリイスキは初めて聴きましたが、緩急よく歌うべきところで思いがしっかりと感じられるので自然と共感できます。ミハイロヴァも初聴きですが、愛らしさと、コシのあるアクセントが個性的です。リュツカノフは当盤で最も古い歌手。ゆっくりと一言一言を丁寧に語っていき、その声が青空のように広がっていく。派手な感情表現はないですが、この実直な歌はじんわりといいなあと思わせます。素晴らしい。ニコロフはほんのりと甘い香り漂うやさしい声が素敵ですね。ギャウロフは西側でも活躍した人ですが、ほんとうに癖のない素直な声質で、スケールも豊かで素晴らしい。名曲「オンブラ・マイ・フ」は凛と引き締まりつつも大きな翼を広げたような包容力で、まるで空間が広がっていくような感覚でした。こういうレコード、歌好きにはたまらないと思いますよ。なかなか出てこないですし、お薦めです。盤質：盤面浅傷少々くらいで良い状態。チリパチ少しくらいで溝状態良く、きわめて良好。ジャケ：共通ジャケ。【盤質評価】全面視聴してから出品しています。区分は以下のものを採用しておりますが、必要に応じて詳しく説明するようにしています。美品(Ｍ)：新品並みの状態。ほとんど美品(ＮＭ)：極浅い擦れや軽微な傷。きわめて良好(ＥＸ)：年相応の擦れや浅傷。ひどいものはなし。良好(ＶＧ)：擦れや傷などが目立つ。＊音溝が活きてなければ出しません。■丁寧に梱包して送ります。またトラブルなどには誠実に対処いたしますのでよろしくお願いいたします。