出品商品「三重県 松阪市と伊勢・鳥羽地方産出の化石標本」（8種類）は、かつて松阪市並びに伊勢市と鳥羽市から産出した、自採集の化石標本です。見て解るきれいなものを中心に、鉱物や水石のコレクションと共に保存をし、長期間忘れたまま残してあったものです。 所蔵標本類の整理品としての出品になります。 収録化石の配列は、仕切り箱が宝飾品用の収蔵ケースの転用で、縱２列の仕切りに 4.5cm×６cmの小箱がぴったりと押し込めましたので、右上にアンモナイトを入れ、以下には植物化石を地質時代の古い順に並べてあります。 左側には、かつて松阪市で産した海生動物化石をまとめてあります。 この標本の原産地は、ほぼ消滅していますので、絶産の希産種を含む唯一の貴重な当地方の化石のコレクションになります。現在これらの現地での採集は、当地に出向かれても叶いません。 転用箱の材質は、木箱風の硬質ボール紙の集製合材のようであり、外寸は縦幅が約21.1cm、横幅が約13.3cmで、深さは約3.5cmです。標本を入れた全重量は約470gです。 なお、この標本箱には、蓋はありませんので、アクリル板で蓋を作り、テープ止めに致します。 ラベルも説明書もありませんので、詳細な産地一覧表の必要な方は、下記のリストをコピー・プリントして下さい。産地名は、全て現在の行政区画で記載を致しました。 なお、個々の化石の詳細な属種名等は、化石図鑑か専門書、三重県内の化石についての資料文献等でお調べ下さい。 右列 1．アンモナイト（中生代 下部白亜系～松尾層群の泥岩中）鳥羽市松尾町、青峰山の中腹 2．シダ植物の葉の一部（中生代 下部白亜系～松尾層群の泥岩中）鳥羽市楽島町二地浦の露頭 3．メタセコイアの葉片（新生代 新第三系～シルト岩中）伊勢市小俣町東新村、大仏山公園 4．炭化珪化木（新生代 新第三系～一志層群相当層）松阪市岩倉町、高速道路 岩倉高架橋付近 左列 5．サメの歯（新生代 新第三系～一志層群相当層）松阪市岩倉町、高速道路 岩倉高架橋付近 6．スナムグリの爪片（同上・泥岩団塊中の核化石）松阪市岩倉町、高速道路 岩倉高架橋付近 7．二枚貝（新生代 新第三系～一志層群相当層）松阪市岩倉町、高速道路 岩倉高架橋付近 8．ツノ貝（新生代 新第三系～一志層群相当層）松阪市岩倉町、高速道路 岩倉高架橋付近 以上の内、１の「アンモナイト」の産した、青峰山中腹の露頭は今もありますが、現地での採集は望めません。３の「メタセコイア」の葉片化石は、昭和60年から昭和63年にかけて行なわれた「県営大仏山公園」の工事中に多産した、その当時の採集標本で、多種多量の植物化石含む細粒砂岩～シルト岩層は、現在も大仏山公園内のごく一部に露出していますが、掘削しての採集は不可能です。 ４～８は、昭和63年から平成元年にかけて、「高速自動車国道・伊勢線」の工事中に多産した化石の参考標本です。これらの原産地は、現在は高速道路になっていますので、現地へは全く立ち入れません。原産地完全消滅の希産標本です。 この化石標本の説明は以上です。ご入札につきましては、掲載画像と実物では、色合いや質感、立体感など、見た目に違いがあります事と、詳細な化石の属種名につきましては、出品者の専門外ですので、未記載である事などをご理解の上、ノークレーム、ノーリターンにてお願いを致します。 本品は現品限りの一点のみの標本で、正式な箱入りの小型標本ではありません。それ故、解説プリント等の付いた小型の化石標本をお求めのコレクターの方、並びに学術研究者の方、等のご入札はお控え下さい。 なお、この化石標本の再出品は致しません。 この商品の発送は、ゆうパック（60サイズ）になります。落札後は、「取引ナビ」にてご連絡をお願い致します。送料と送金にかかる手数料は、落札者様でご負担をお願い致します。 なお、商品のお手渡しは致しておりません故、ご諒承の程お願い致します。 落札者様には、オークションの終了後に「取引ナビ」の手順に従って、ご連絡と事後対応の程、よろしくお願い致します。