※その他の出品作品は上記をクリックしてください【真作】蒲庵古渓 古渓和尚「松高白鶴眠」五字書 肉筆 紙本 掛軸◆前大徳寺百十七世紫野「鳳龍、慶瑞、埜帝」印 画像等詳細画像有◆y168【本作品について】①　 ご覧のとおり 前大徳寺百十七世紫野 古渓和尚の珍しい五字書です。「 松高白鶴眠 」の読みは：「松高くして白鶴（はくつる）眠る」の禅語。通釈は：常緑の松は長寿の象徴であり、とりわけ高く聳える松は高潔な印象を与え、男性的でやや威圧的でもある。鶴もまた、「鶴寿千歳」と称されるように長寿の象徴であり、なかでも白鶴の優美な姿は清廉潔白な印象を与え女性的な優しさを持つめでたさの上にもめでたさを重ね、さらに仙境をを思わせるような洒脱な雰囲気を醸し出している。出典：李太白詩集、類語：白鶴眠松上（淡交社：禅語大辞典）②　ときに「松」の偏の「木」はボクと読み、個人を意味し、作りの「公」はキミと読み、公（おおやけ）を意味する。個人＝公の禅語解釈もって「松という字を解いてみれば、公（キミ）と木（ボク）との二人連れ」の謂い。一人一人がしっかり根を張り、寄り合い大樹を支える。根が強すぎると幹や枝に栄養が回り過ぎ花が咲かず、根が弱いと木が育たない、とも言われしこと。白鶴が飛来してくるような立派な松に育つには、「木と公」が仲良く寄り添い木は公のために、公は木のために協力し合ってこそ成り立つの意味なれば、世の中（公）は一人では成り立たず、の訓戒を松鶴吉祥で説く表現哉。③　 なお、本品の関防印は「鳳龍」、白印は「慶瑞」、朱印は「埜帝」とある。新春賀す吉祥五字ゆえ冒頭に「鳳龍」印を捺し、古渓和尚没前年に慶長改元に帝の祥瑞を祝し「慶瑞」を捺すは、自然世界の領域を意味する「埜」を含む 「埜帝」印で〆め、平らかなる世を願ふ、との表体裁を利休に倣う茶人らは知るも、裏体裁も密かに察知し呑み込まれたることと知れよう。④　さて、右三印の照合では、どの印譜集も古渓和尚の印影は２～３点の所載、16世紀の古筆ゆえ未所載印影多いことによる。花押を憚ったのは、そもそも石田三成との衝突がきっかけで秀吉の勘気に触れ九州博多に配流となったり、利休の木像を大徳寺山門に祀った事件の責任をとらされたりのこともあり、秀吉からの言いがかりを避ける配慮であろう。なぜなら本来なら帝が上席で「龍鳳」とすべきを「鳳龍」と逆では、恰も秀吉を帝の上に置く如き以って恰も帝が「埜」＝野に下るかの意味を成す朱印で締め括っているからだ。大徳寺の利休木像事件に立腹の秀吉が大徳寺の破却を試みた際、古渓が使者の前に立ちはだかり短刀で命を絶とうとしたため、秀吉は慌てて使者を引き上げさせた古渓の豪胆さに照らせば、右三印の謎も解題できしこと。命を賭し誰をも恐れぬ古渓の堂々たる構えが見え隠れしようぞ。⑤　以って古渓最晩年65歳慶長元年の揮毫の蓋然性が高いと見ねばなるまい。⑥　さて表装はご覧のとおり三段表装で、天地は関防印の「鳳」にちなみ団鳳紋、中廻しと一文字は蘭紋や菊輪かの金襴裂で黒塗軸先含め大変立派な仕立てです。適度な折れはあるも大事に保存の形跡有り展覧に支障無し。時代桐箱には虫食い跡が有るが、通常は穴あれば近世中後期と見るが、虫食いが広がり穴ならず亀裂状に広がるから近世前期と見ねばなるまい。【略歴】蒲庵古渓（ほあんこけい、天文元年（1532年） - 慶長2年1月17日（1597年3月5日））は、安土桃山時代の臨済宗の僧。俗姓は朝倉氏。越前国の出身。大慈応照禅師。古渓宗陳（こけいそうちん）とも。戦国-織豊時代の僧。足利学校にまなび京都大徳寺の江隠宗顕(こういん-そうけん)笑嶺宗(しょうれい-そうきん)に師事し宗の法をつぐ。天正(てんしょう)元年大徳寺住持。豊臣秀吉が織田信長追善のためにたてた総見院の開山(かいさん)となる。慶長2年1月17日死去。66歳。越前(えちぜん)(福井県)出身。俗姓は朝倉。諡号(しごう)は大慈広照禅師。別号に蒲庵(ほあん)。高徳と豪毅な禅は世に聞こえ、権勢を恐れず，石田三成と衝突し，しばらく博多に流されたこともある。茶の湯をよくたしなみ，千利休の参禅の師であり，〈利休〉の居士号はもともと宗陳が選んだものという。大徳寺の利休木像事件に立腹した秀吉が大徳寺の破却を試みた際、古渓が使者の前に立ちはだかり短刀で命を絶とうとしたため、秀吉は慌てて使者を引き上げさせている。ぜひ掲載画像にて本作の魅力をご堪能下さいませ（「本品付属資料」と記載のある画像が掲載されている場合は落札者様に該当画像のコピーをおつけ致します）【内容】肉筆 紙本 掛軸全体：179.5 x 30.8㎝ / 本紙：106.7 x 28 cm 【状態】ヤケ 折れ イタミ※くれぐれも画像にて詳細をご確認頂き　ご納得された上でご入札頂きますよう宜しくお願い申し上げます【発送について】ゆうパックの【送料着払便】にて送付いたします※元払発送による過剰な送料請求を避けるため、送料は着払でお願いしています 。※落札価格が1点で50万円（税抜）を超える場合、御礼の気持も含めまして送料を≪日本全国完全無料≫とさせて頂きます （160サイズ以下での発送に限る）。【絵画の出品に関するルール】【真作】本物であると断定できる作品【模写】・わずかでも真作ではないと疑いのある作品・作者不明の作品・所定の鑑定機関の無い作品・当方で判断出来ない場合も含まれます→上記および「真作」と明記していないものは全て模写といたします商品タイトルや商品説明に【真作】と明記のある作品につきまして公定鑑定人、あるいは公定鑑定機関で、真作でないという判断がなされた場合は下記に基づき落札代金を返済の上、返品に応じます （但し、画廊等・美術商・第三者・自称目利きの方などの非正規鑑定は保証対象外と致します）商品タイトルや商品説明に真作とあるものについて鑑定を行う場合は、商品落札日から5日間の間に鑑定する旨をご連絡ください5日間の間にご連絡の無い場合は保証対象外となりますので特にご注意くださいご連絡頂いた商品については鑑定に要する日数及び保証期間の日数を最長60日間までとさせて頂きますその場合、所定鑑定人など責任ある専門鑑定機関の鑑定書か鑑定領収書をご提出下さい※鑑定費用、交通費、諸経費（振込手数料・送料・返品時送料等など）につきましては落札者様ご自身のご負担になりますのでご了承下さい尚、ご返品頂いた作品の状態を確認致しました後に、落札代金をご返金させて頂きます鑑定を希望される方は、ご自身でのお手続きをお願い致します。鑑定代行は致しませんオークションの性質上、誤入札の取り消し・キャンセル・返品は一切お受け致しかねます正当な理由なくキャンセルを希望される場合は落札代金の30％をお支払い頂ける場合に限りお受け致します【注意事項】・商品やお取引に関してご不明な点がありましたらお気軽にご質問ください・終了時間間際のご質問はお答えできない可能性がありますのでご了承ください・新規、悪い評価が多い方はご入札を取り消す場合もございますので、予めご了承ください・商品は特に明記のない限り基本的には骨董品・美術品と言った古い物、中古品です・説明・写真等をよくご覧になった上でご判断頂き、御入札をお願い致します ・状態説明に関しましては常々分かりやすい記載に努めていますが、 時代を経た骨董品・美術品という性格上、言葉では説明しきれない時代の擦れや古格等も当然ございます そういった骨董・美術品への理解・造詣をお持ちの方のご入札をお願いします。 ・サイズは出来る限り正確に測っておりますが、多少の誤差が生じる場合が御座います・PC環境により色など実物と多少誤差が生じる場合があることを予めご了承ください・トラブルを避ける為、質問がございましたら 必ず入札前にお願い致します評価に関しては頂いた方にのみお返しさせて頂きます。ご了承下さいませ。【ご同意事項】入札、ご落札の際には上記事項に全てご同意いただいているものとさせていただきます。ヤフオクを世界へ - Japan Auctions to the World